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メスティンもまたトランギアの代表的なプロダクトでこれも根強いファンが多数存在する。

メスティン(messtin)とは主に軍での携帯食器のこと。飯ごうを意味する。元々の意味がMess=食事、Tin=缶から来ているらしい。本来は兵士が野戦などの際に食料を入れて携行したり、食事の配給を受けるのに用いる食器というのが主な用途だが、非常時には調理器具やバケツなどとしても用いられていたとのこと。 飯ごうというとキドニー(肝臓)型(=そら豆型)と呼ばれるものが真っ先にイメージされるが、トランギアのメスティンはクッカーには珍しく四角く角ばった形が特徴で見た目は長方形の弁当箱のような形状。

丸いクッカーなどと比べて四角い形状はバッグにも収まりが良く、メスティンの中に、アルコールバーナーと五徳、スプーンなどを入れてミニマム装備とするミニマリストもいるほど。 一方で、ストームクッカーなどの五徳が使えないのは微妙に残念な気がする。

サイズはメスティンTR-210とラージメスティンTR-209の二種類がある。カラー、材質はアルミ無垢のラインナップのみ。

新品のメスティンは、フチの部分に必ずといって良いほどバリがあり、食事の際に口を切ったり、洗い流すときに手を切ったりするので、必ず紙やすりなどでバリ取りを行なう。 メーカーも改善してくれても良い様なものだが、コストの関係か、そこがメスティンらしさなのか大昔から変わらないらしい。バリなどを理由に交換して貰うのもおそらく余計な手間。メスティンのファンには、このバリ取りは、あくまでも儀式という話もあるほど一般的な話の様である。

ただでさえメンテナンスの少ないトランギア製品だからこそ、最初のひと手間はユーザーに愛着を持たせるために必要な演出かもしれない。




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